IOWNについては当社としても調査を継続的に実施してますが、まだ実現の見込みはたっていないとの見解を持っています。

　構想の実現に向けては、一社のみならず半導体企業を中心としたメーカーが研究開発を行っていく
必要があります。IOWNの最大のチャレンジは半導体の構造自体に光導波路を作り込むことですが、
この技術的難題を解決するハードルは実際には極めて高いものであると認識しています。

　そもそも、現状ほとんどのスマートフォンで使用されている半導体はほとんどが海外製品ですの
で、IOWN構想が直ぐに実現できる技術であるとすれば、同様のことが海外の半導体メーカーからも
発信されて然るべきではないかと考えております。

　また、仮に実現したとしても、その構想のもとに作られた半導体を使用したスマートフォンが普及
するかは未知数であり、かつ全員がそれを使用するようになるまでにはスマートフォンの買い替え頻
度を鑑みてもかなり時間がかかると想定されます。

　以上のようなことから、当社にとってテーマ的に表面上「ネガティブ」な示唆のある材料であると
は認識しておりますが、当社の経営環境に実際的な悪影響が及ぶものとは考えておりません