2025.06.12 Thu | IR FAQ - Category

【25年5月FAQ】台あたりMAU(月間アクティブユーザー)が下がっている理由はなぜか。

台あたりMAUが低下している理由には複数の要因が考えられ、現在詳細の分析を進めています。現在仮説として考えているものは以下のとおりです。

 なお、オーストラリアのデータはMAUが仕様上取得できず、分母の台数のみにオーストラリア分が含まれています。

■季節性
・第1四半期は例年、冬の寒さや日数の少なさを理由にレンタル数が減少します。今年もその傾向に変化はなく、季節性の影響を受けました。
・当社が外部企業から取得している人流データでは、第1四半期の都内主要駅周辺の人流は、昨年比で約3%減少しており、今年は昨年以上に季節性の影響が顕在化した可能性も考えられます。

■設置台数の増加
・昨年度の第4四半期から第1四半期にかけて、直営エリアで合計3,620台(国内:2,843台、海外:777台)設置を行いました。この設置台数は直近では最大であり、特に国内の設置が四半期中に2,500台以上になったのは2022年の第4四半期以降初めてでした。
・設置後すぐは設置していることが知られていないことから、レンタル数が増加するまでには3ヶ月程度の時間がかかることが多く、当社内でも撤去などの判断を行うまでには半年程度の時間を見ることにしています。(「ChargeSPOT」を使い慣れているユーザーは、アプリ内の地図に頼らず「ここにはある」という経験値によってスタンドを探しているケースがあります。) そのため、設置直後の台数が多いと、設置台数の増加に比べてレンタル数の増加が緩やかになります。

■昨年のレンタル料金改定の影響
・昨年10月に国内のレンタル料金を改定しました。この料金改定によって、一部のユーザーにとって使いにくい料金設定になってしまった可能性が考えられます。
・特に最低料金が330円から165円になったことで、新規利用ユーザーが気軽に利用に踏み切れなくなっていると考えています。そのため、5月1日からは最低料金を再度165円に変更しております。(30分未満に返却する最低料金を利用するユーザーは僅かであることから、実際の支払金額に与える影響は軽微です。)

■消費動向の変化
・物価の上昇に賃金の伸びが追いつかないことによって実質賃金は1月から3月まで3ヶ月連続で減少しました。このような経済状況を背景に、節約志向が強くなっている可能性があります。
・「ChargeSPOT」の利用自体を節約する意向を持っている場合だけではなく、外食の回数や旅行の回数、テーマパークなどに訪問する長時間の外出の回数が減少することによって、充電ニーズ自体が減少していると考えられます。

上記のような理由が考えられていますが、季節性や天候などの影響を排除して分析をするためには一定程度の時間をかけて見ていく必要があり、引き続き分析していきます。