2024.03.21 Thu | ChargeSPOT - Category

INFORICH、オーストラリアEzychargeの株式取得を決議

モバイルバッテリーシェアリング「ChargeSPOT®」を運営する株式会社INFORICH(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:秋山 広宣、以下INFORICH)は、本日2024年3月21日開催の取締役会において、オースラリアのモバイルバッテリーシェアリング事業者であるEzycharge Australasia Pty Ltd(本社:オーストラリア ニューサウスウェールズ州シドニー、CEO Russell Barwick、以下 Ezycharge)の発行済株式のうち51%の取得を決議いたしました。本株式取得に際しEzychargeの完全子会社であるEzycharge Australia Pty Ltd(以下、Ezycharge Aus)は当社の孫会社となります。

当社では、かねてよりフランチャイズ展開を主とした海外展開を継続的に実施してまいりました。今回の株式取得は、今後の欧米圏を含むグローバル展開の加速を視野に入れたものとなります。

■株式取得における背景
当社は「Bridging Beyond Borders  -垣根を越えて、世界をつなぐ-」というミッションのもと、海外発のビジネスモデルを日本に、そして日本の技術力を海外に展開することが注力する事業形態の一つとなります。現在はモバイルバッテリーシェアリングサービス「ChargeSPOT®」を世界7エリアで展開するほか、シェアリングサービスを浸透させるため業界全体でのシナジーを狙い、シェアリングサービスプラットフォームアプリ「ShareSPOT」の運営を2022年11月より開始しています。
オーストラリアは、多くの若年層と移民による多様な人口を有する成長市場です。総人口は2022年末段階では約2,600万人ですが、2071年には最大で約4,590万人(※1)と8割程度増加する可能性があるとされています。
オーストラリアではキャッシュレス決済が主流になっており、Global Payments Report(※2)によると、2025年にはPOSシステムでの取引に占める現金の割合は2%程度まで低下すると想定されています。また、オーストラリア行動分析協会のデータではオーストラリア人の3人に1人以上が、少なくとも毎週のようにスマートフォンのデジタルウォレットを使用していることが分かっています。スマートフォンは生活する上での必需品であることから、外出中の充電のニーズも高まっています。
オーストラリアは環境保全の意識が高い国でもあり、全国的に電動キックボードや自転車のシェアリングサービスが広く普及しています。自動車の利用による二酸化炭素排出量を削減するため、自治体もシェアリングサービスの普及を後押ししています。
これらの背景から、オーストラリアは今後「ChargeSPOT」「ShareSPOT」ともに、グローバル展開を加速していくための足掛かりとなる市場であると位置付け、この度の株式取得に至りました。

※1: オーストラリア政府統計局の予測による最大シナリオでの数字
https://www.abs.gov.au/statistics/people/population/population-projections-australia/2022-base-2071
※2:参考 https://worldpay.globalpaymentsreport.com/en

Ezycharge Australasia Pty Ltd CEO Russell Barwickのコメント
INFORICH はモバイルバッテリーシェアリングの分野における世界的リーダーであり、私たちは常に彼らを尊敬し、短期間の成長を注視してきました。両社の今後の展開には非常に期待感を抱いており、世界的な拡大の一翼を担えることを楽しみにしています。INFORICHはモバイルバッテリーシェアリングビジネスの知見が深く、シェアリングエコノミーがどのように機能するのかを正確に知っていますので、私たちのパートナーとして最適です。短期間で大きく成長した彼らが、当社のコア製品に新たなテクノロジーと付加価値サービスを追加してくれることを期待しています。

■株式会社INFORICH 代表取締役社長 秋山広宣のコメント
EzychargeがINFORICHにグループインしたことで拡大したネットワークは、今後進めるグローバル戦略、なかんずく欧米圏戦略の大事な布石となります。オーストラリアで最大シェアを獲得している彼らの経験、またサービスをローカライズする過程で得た文化風土に適したビジネスモデルを生かし、INFORICHグループとしての加速を図っていくものでございます。
バッテリー充電という、社会にとって益々必要となる「新しいインフラ」の拡大、そしてサスティナブルな社会を実現するため、今後より一層必要不可欠となるシェアリング文化の普及を、さらにスピードを上げて進めてまいります。

Ezycharge Australasia Pty LtdおよびEzycharge Ausについて
EzychargeおよびEzycharge Aus(以下Ezychargeグループ)は、2013年からオーストラリアでロッカー型充電器を、2019年からは持ち運びが可能な形でのモバイルバッテリーシェアリングサービスの運営を開始しました。現在はシドニー・メルボルン・ビリスベンを中心に約2,000台を設置し、月間レンタル数は約2.7万回を達成しています(2023年12月末時点)。常設の設置のほか、イベント設置や音楽フェスでのブース出展にも強みを持っており、2023年には年間で約30回以上の出展実績があります。
オーストラリアではEzychargeグループの他数社が競合サービスを運営していますが、それぞれ数十台の設置にとどまっており、Ezychargeグループの市場シェアは90%以上になっています。

https://www.ezycharge.com.au/

■本件に関するお問い合わせ先
株式会社 INFORICH 
IR担当:大橋、広報担当:關(せき)
Mail: ir@inforichjapan.com